猫がブラッシングを嫌がる理由とは?対処法&おすすめグッズを紹介!
猫にブラッシングしないと?
ブラッシングは猫によって好き嫌いが分かれます。
猫はグルーミングをするので「必要ないのでは?」と考える飼い主さんもいらっしゃるかと思いますが、実は、ブラッシングにはメリットがたくさんあります。
猫にブラッシングをする必要性
猫にブラッシングが必要な理由を見ていきましょう。
- 血行が促進される
- 健康チェックができる
- 抜け毛が除去できる
- ノミやダニの早期発見
- 飼い主さんとのスキンシップがはかれる など
ブラッシングによって、飼い主さんとのスキンシップがはかれます。
特に、自分では届かないあごの下などを丁寧にブラッシングしてあげて下さい。
お互いに癒されて、気持ちいい時間が過ごせるでしょう。
猫の体調管理にも効果的
ブラッシングしながら体を観察することで、猫の体調を把握することができます。
ノミやダニも見つけることができるので、早めの対応が可能となります。
猫にブラッシングをしないとどうなる?
ブラッシングをしないと起こりうる事柄について、見ていきましょう。
毛が抜け落ち、毛が舞う
部屋に猫の毛が大量に落ちていると、掃除が大変になります。
毛が舞ったり、服に付いたりして飼い主さんの悩みの種になりかねません。
毛玉を吐く
猫が自分でグルーミングをする際に、毛を飲み込んでしまうことが度々あります。
長毛種であったり、換毛期であれば体内に溜まります。
それが毛玉となり吐ければいいのですが、体内に残った場合は、手術をして毛玉を取り出すことになってしまいます。
▼猫が毛玉を吐く理由や危険性についての記事はこちら
猫の変化に気が付くのが遅くなる
猫が怪我をしたり体調を崩しているとき、 スキンシップが少ないことで、体調の変化に気が付きにくいことがあります。
猫は自分の体調不良を言葉で伝えることができないので、何事も素早くキャッチしてあげたいものです。
ブラッシングをする方法
上手なブラッシングのやり方を知って、猫と楽しいコミュニケーションを取りましょう。
ブラッシングの手順
ブラッシングが苦手な猫もいるので、最初はブラシを使わず手で撫でることから始めるようにしましょう。
体のいろいろな場所を触らせてくれるようになったら、ブラシに切り替えます。
大人になってからよりも、子供の頃から慣れさせる方がスムーズに慣れてくれます。
嫌がられない場所から
あごの下や首のまわりなど、猫が触られるのが好きな場所から始めて下さい。
短毛の猫の場合は、ラバーブラシで背中からお尻にかけてブラシをかけます。
長毛の猫の場合は、スリッカーブラシで背中からお尻にかけてブラッシングし、絡まっている毛をほぐしていきます。
両種とも、顔や足まわりはクシで優しく整えていきましょう。
ブラッシングのコツ
楽しくブラッシングできるコツをご紹介します。
嫌な思いをさせない
猫の皮膚は薄いので、無理やりブラッシングしたり出来てしまった毛玉を引っ張ると肌に負担がかかります。
それは、猫にマイナスのイメージを与えてしまうので注意して下さい。
ブラッシングは楽しいものだと教える
ブラシを猫の過ごす場所に置いておくこともおすすめです。
愛猫が近づいて匂いを嗅いだり擦り寄ってきたら、褒めたりおやつをあげたりしてみましょう。
ブラシは怖いものではなく、楽しめるものと認識させます。
嫌がるようなら長引かせずすぐにやめて、次の機会を待ちましょう。
やり過ぎは良くない?
ブラッシングはメリットも大きいのでできるだけしてあげたいものですが、やり過ぎは良くありません。
ここでは、その理由についてご紹介します。
やりすぎが良くない理由
猫が気持ち良さそうだからといって、ついついブラッシングをし過ぎていませんか?
ブラッシングの適切な頻度、回数を紹介します。
必要な毛まで抜き取ってしまう
ブラッシングをすると、面白いように毛が抜けることがあります。
やりすぎると無駄な毛だけでなく、生えている毛まで抜けてしまいます。
同じところばかりブラッシングしてしまうと、 薄くなりはげて見えますので様子を見ながら進めてください。
▼猫がはげる原因についての記事はこちら
痛みを伴う場合も
力の入れ具合やブラシのあて方で、猫が痛い思いをすることがあります。
ブラッシングの回数が増えれば増えるほど、痛くなってブラッシングが嫌いになる要因になります。
力の入れすぎに注意して、同じ場所のブラッシングは数回で済ませるようにしましょう。
適度な頻度
長毛種は毛玉ができやすいので、毎日1回以上は丁寧にブラッシングしてあげましょう。
毛玉を放置すると、皮膚病の症状が出る場合もあります。
コームやスリッカーブラシで、毛をほぐすよう優しくブラッシングしてあげて下さい。
短毛種は、週に1回程度のブラッシングでも良いとされています。
しかし、毛の生え変わる(3月・11月頃)は、長毛種と同じく毎日ブラッシングをしてあげることがおすすめです。
▼猫の皮膚病についての記事はこちら
適度な時間
理想的なブラッシングは、3分程度で終わらせることです。
長くても5分以内に切り上げましょう。
ブラッシングすると噛む&逃げる理由
猫がブラッシングを嫌がる原因を見ていきましょう。
ブラッシングをすると噛んだり逃げたりする理由
猫がブラッシングを嫌がる理由として、下記が考えられます。
- 時間が長い
- 触られたくないところがある
- ブラッシングで嫌な思いをした
- ブラシに慣れていない
- ブラッシングの力が強い
- 体に痛みがある など
猫が触られたくない場所
- 後ろ足周辺
- 尻尾の付け根周辺
- お腹周辺 など
このような急所は、猫も触られたくない場所となっているので、徐々に慣れさせましょう。
対処法
では、どうしたら猫がブラッシングを好きになってくれるのでしょうか。
十分なスキンシップをとる
猫は嫌なことをされると、噛んだり逃げ出すという行動に出ます。
それが積み重なると、ひどい噛み癖となってしまうこともあります。
日頃からスキンシップを心がけ、信頼関係を築いていきましょう。
猫の状態、機嫌を確認する
猫の体調が悪いときや、興奮していたりお腹が空いていたりするときは、ブラッシングをおすすめしません。
痛がる場所はないかを確認し、短時間で済ませるようにしましょう。
保定を覚えよう
『保定』とは、看護師さんが動物の治療をスムーズに行う為の体勢のことです。
腕や足で猫を抱え込んで横に寝かせ、伸びをした姿勢で体を支えることで、 猫が急に動こうとしても安定した状態を保てます。
飼い主さんと密着することでお互いに安心しますので、是非試して下さい。
おやつを与える
猫がそわそわし始めたら、おやつで気をそらしてみるのも良い方法です。
ブラッシングが終わってから与えることも効果的です。
嫌がる猫におすすめのグッズ
ブラッシング嫌いの猫にお試しいただきたいグッズをご紹介します。
ブラッシングを嫌がる猫におすすめのグッズ
猫が嫌がらないグッズを試してみましょう。
短毛種におすすめなブラシ
短毛種の猫におすすめなのは、ラバーブラシです。
柔らかいシリコンやゴムで出来ていますので、肌への負担は少なくなります。
摩擦によって無駄な毛を抜き取るので、直接肌に触れません。
痛みも感じにくく、ブラッシングが苦手な猫におすすめです。
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(写真のネコちゃん・・・esuno164さんのりくちゃんとれおちゃん)
ブラシが苦手な猫に
グローブ型ブラシは手袋の形をしています。
一見ブラシに見えないので、ブラシを見て逃げ出してしまう猫にお試し下さい。
スキンシップとマッサージを兼ねてブラッシングが出来ます。
先に紹介した保定と組み合わせれば、より効果的に使えるでしょう。
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(写真のネコちゃん・・・ikuko.nekoさんのネコちゃん)
猫の舌を再現したやすり
皮膚に触れられることに抵抗がある猫に、猫用のやすりがあります。
表面が猫の舌のようなざらっとした作りになっており、毛づくろいされているようにうっとりしてしまいます。
リラックスしながら、触られることに慣れていける便利グッズです。
毛づくろいが好きな猫には効果絶大でしょう。